『メタセコイア』という新書を読んでみている.メタセコイア,あるいはアケボノスギの本だと思って読み始めてみたら,4ページ目から何のことわりもなく突然,大西洋から太平洋を北極圏を抜ける航海の歴史が始まった.「これは何の本だったのだろうか」と思いつつ,我慢して読み進めて11ページ目でやっとメタセコイア(の化石)の発見に繋がってくる.長い.
書いてあることは理解できるが,なぜそれがここで書かれているのかが理解できない,という文章.自分にも思い当たる節がある.
文章の流れを大雑把にでも作っておくこと.それを最初に述べておくこと.
いまの話題の新書を例にするなら,「1章 発見」とだけ書くのではなく,その冒頭に「発見の歴史について記す」旨を一文ででも記しておいて欲しかった.