最終更新日: 2019/07/12 作成日: 2019/07/12

目的を定めたときに,それを達成できそうな最も工程数の少ないプランを立てることは,言ってみれば当たり前に思える.目的を定め,それを達成するために行動すること.実は多くのひとがそれを実行できていないのではないかと思っている.

まず,目的を定めない.より正確に表現するなら「明確な目標を定めない」ということなのだと思う.目的地がぼんやりしていると,それをどう実行に移せばよいのか分からないもの.あるいは行動に移したところで目的地とは異なる方向へと向かってしまいがち.目的を明確にしたいときは,自分自身に問おう.機械的な質問である「いつ・どこで・なにを・だれと」から始めて,「なぜ・どのように」に対して説明できるように目的を定めていく.

目的を明確化していくうちに,はじめに抱いたぼんやりとした期待感や高揚感はなくなってしまう場合がある.楽しいのは目的を定めようとしているときだけ,後は作業,というひともいる.ぼくは,そこには質の違う楽しみがあるのだと思う.話が脱線しそうなので,それはさておき.目的が具体的で達成可能な形になるほどに,漠然と抱いていた目的に対する期待感は小さくなっていくことが常だと思う.ひとができることは高が知れているのだから.そこでがっかりしないことが大切だ.目的が達成されたときのことを思い描くと,少しは胸も高鳴るだろう.

それから,目的を定めたところで,目的を達成した気になってプランを立てなかったり,プランを立てたからと言って実行に移さなかったりするひとがほとんどなのではないだろうか.似たような話に,問題の解法が思い付いたからと言って,実際に解いてみるまでは解けるとは限らないことがある.往々にして思い違いや見落としがあるものだ.実際に行動に写してみることもまた大切.

なんでこんなことを書いているかというと,自分が上のどれにも当てはまらないなと思っているから.なのに目的に対して一直線になれないところがある.欲が薄い気がしている.これは何なのだろう.