最終更新日: 2019/01/10 作成日: 2019/01/08

自分自身で,自身の思考が混線していることに気付くことは難しい.「混線」と表現するのは,幾つかの思考の線があってそれらが絡まってしまっているイメージから.それぞれの線では整合性がとれている(ように見える)けど,他の線との位置づけがどうなっているのかを考えてみようとすると「あれ?」という感覚になる.

結果から言えば,整合性がとれているように見えているだけで,細かく詰めるとそんなことはなくて,ふわっとした理解しかしていないことが分かった.事の発端は,今やっている自分の研究についてイントロをどんな風にしたら良いかと考えたときだった.

「先行研究があって,それに対して自分の研究がある」というのは当たり前なんだけど,それだけだとイマイチ重要性が伝わらないし,下手をすると二番煎じと解されてしまうかもしれない.

もう少し広い文脈で捉えないといけない.そう考えたときに,色々な文脈が想定できて,それらがどうもゴチャゴチャと絡まっていて,スッキリした形にならない.「もう少し広い文脈」というのが,自分の中でなかなかしっくり来ていなかった.段階的に研究の広さを捉えてこなかったせいだと思う.

困ったので,先行研究のイントロに書いてあることが参考にできるだろうと考えて,関係ありそうな論文のイントロを,そういう視点を意識しながら眺めてみた.なるほどなるほど,非常に勉強になる.もう少し整理したら,またこのことについて書きたいと思う.