最終更新日: 2012/01/04 作成日: 2009/06/24

失敗して、そればかりに囚われている人にはこう言おう。

「転んだことよりも、転んだまま起き上がらないことの方が大きな失敗になる」

僕の周りには、そんなことは当たり前で、わざわざ言われなくても自分で分かっている人たちが数多くいる。 これはとても頼もしいことだと僕は思う。 そんな人に、上のような言葉をかけるのは全く無粋で無配慮だ。

ではどのような言葉をかけるのがよいか。 もしかすると、言葉など必要ないのかもしれない。 けれども敢えて贈るのならば、こういう言葉がよいのかもしれない。

「派手に転べ」

失敗はみな恐れる。 だが失敗を恐れて消極的になると、逆に失敗に繋がる。 だから「転んだっていいじゃないか」と。 むしろ大いに失敗して、その失敗を繰り返さないようにすればいいのだ、と。 良い意味での失敗を恐れない心でいること。

ただ一つ強調するならば、大切なことは失敗を恐れる気持ちもあるということになるだろう。 もしも失敗するのが本当に怖いと思えなければ、失敗したとしても後悔(または反省)することが本当の意味で出来ない。 そうなると、同じことを繰り返してしまうことになる。

また別の見方で言えば、失敗を恐れることができないということは、事の重大さが分かっていないということにもなる。 「これを失敗するとどうなるのか」がひしひしと理解できたなら、失敗してはいけないと思うだろう。あるいは失敗することを恐れるという気持ちが生まれるものなのだから。

だから、ポイントは失敗を恐れる気持ちもあって、そしてその不安とうまく共存していくということ。 どちらが欠けてもジャンプアップは見込めない。

良い意味での失敗を恐れない心とは、失敗したときの事の重大さを理解し、それでも尚かつ不安ばかりに苛まれず、成功のためにすべきことを着実にこなすことを言うのだと思う。