最終更新日: 2019/11/10 作成日: 2019/11/10

後悔ばかりがぼくの人生だけど,果たして自分の人生に後悔がなかったらどうだろうと考えてみた.

そもそも,後悔とは過ぎ去った物事を悔やむことであり,そこには理性だけではなく感情がある.ともすると理性の割合が少なくて感情が多分に含まれている場合もある.ただただ感情的に後悔してしまうこともあった.恥の多い人生を送ってきたのだから.開き直るつもりはない.ただ事実として認めざるを得ない.だから後悔のない人生というものに興味がある.果たしてそれはどんなものなのだろう.

人を人たらしめているものは理性であると思うので,感情に流されてはいけないとも思う[mfn]人でありたいのならば.[/mfn].だから頑張って感情の波に押し切られないように理性を働かせなければいけない.安直な答えはきっと,完全に感情を理性でコントロールできる人生なんだろう.そんな人生に後悔はきっとない.理性的に反省はしても感情的に後悔はしない.

でもぼくにはそれは実現不可能に思える.喩えるならば,感情は大海で,理性はそこに浮かぶ一隻の舟なのだと思うから.果たして舟は何処へ向かうのだろう.何処かへ向かえるのだろうか.感情の波が激しいひとにとってちっぽけな舟は流されるがままかもしれない.ぼくの感情は,たぶんきっとそんなに激しい海ではないと思う.それでもなかなか思う方へ舟は進んではくれないから.そんな身のぼくからすると,海を支配する舟なんて,もはや舟じゃない.神だよ.つまり人じゃない.人には無理.